世界は称賛に値する

日記を書きます

再びカーメンについて 2

 物語の核心にかすっていると思う。と再度注意しておこう。カーメンというのは二つのものが重なったものだったのだ、と小説内では描写されている。つまり『カーメン』にはもう一つの意味があるのだ。もう一つの側面があるのだ。ということを前提にして、第二の意味について考えていた。思い浮かんだのは『覚悟』という単語だった。ビートが『覚悟』を決めているように見えたからだろう。ゆえに『覚悟』という言葉が『カーメン』を捉えるキーワードになりうるのではないか、と考えてしまったのである。