細部に神は宿り、細部を気にする

 細部に神は宿る、という言葉があって、至言だなあ、とよく思う。細かいところを大切にすることが、全体を、鋭く美しいものにしたり、しなやかで優しいものにしたり、なんにせよ『良い』ものにするんだな、と判断できることが多いからだ。好きなものだと『細かいところ』まで意識してしまう、という習性が人間にあるようだ、と認識している。その『好きなものだと細かいところまで気にしてしまう』習性と、前述の『ものごとは大抵細かいところが大切なのである』ということがどういう関係にあるのか、ということを少し考えていた。どちらの認識が先なのか、ということを考えていたのだ。細部が大切だということを感じている、から、好きなものは細部まで気にしてしまう、のか、逆に、好きになると細部まで気にするようになってしまう、から、細部が大切なんだという認識に辿り着ける、のか。なんて想定してみて思う。どっちでもないような気がするな、と。どうにもしっくりこなかったのだ。そういった因果関係的な繋がりではないような気がしてしまったのである。となると、同時に起こっている、と表現すべきな状況なのだろうか、と思う。あるいは、同じことを別の視点から語っている、のかもしれないな、とも思う。無論、無関係、もありうる。明確な納得にはまだ至れていない。ゆったり考え続けている。