好きだとか有用だとか判断するための武器

 価値観という武器は『経験』という名の砥石によって少しずつ鍛えられていく。着実に鍛えられていく。そして、どういった経験を積んでいくか――積んだ経験をどんな角度であてがっていくか、そういった違いが武器を少しずつ違うものにしていくのだ。鋭くきらめく刃を作り上げることもできる。役立たずな武器を作ってしまうこともある。美しくも醜くもなれば、優しくも厳しくもなるだろう。ある分野に対しては優れた切れ味を見せる武器になることもあれば、なんでもかんでも切断できてしまうような奇跡的な武器になることだってある。とにかく我々は、練磨のために、すべての『経験』を活用することができる。世界を選別するために、世界を検閲するために、活用していくことができる。