世界は称賛に値する

日記を書きます

見極めていくのはこれからだ

 時間が過ぎるのはあっという間だ、と改めて思う。時間って意外に早く進むな、と、いつも思ってしまうのだ。いい加減慣れろよ、と思う。いい加減慣れてもよさそうなものなのにな、と思う。できるだけ過ぎて欲しくない、というような気持ちが、時間っていうのはこういうものなんだ、と諦め混じりに受け入れてしまうのを少しばかり邪魔しているのかもしれないなあ、なんて考える。恋のようなもんだ、と考えたりもした。惚れて、あのひとは良いひとなんだ、なんて熱を上げてしまっていると、ぼんやり見える『欠点』をなかなか受け入れることができなくなる。過ぎた期待が認識の邪魔をしてしまうことがあるのだ。そういうのに似ているな、と思ったのだった。新規店舗が開店を迎えてからあっさり三日が過ぎ去った。さすがに時間が進むのは早いな、なんてことを考えてしまった。日曜日。オープニングキャンペーンの最終日だった。さすがに炎は細くなりつつあった、と言っていい。ゆえに、焦燥に類似した感覚を覚えることはほとんどなくなっていた。ぼんやり考えていたのは、意外に悪くない面子が集まったのかもしれないなあ、というようなことだった。実際に開店してみて、実際に運営してみて、それなりに『向いている』人員が揃ったんじゃないかなあ、なんて風に思えたのである。無論、まだ完璧ではない。というより、完璧かどうかなんてまだわからない。実際に料理するのはこれからだからだ。しかし、私の目指す『理想の料理』に合った食材はわりと揃ったように見えたのである。