最初にどれだけ参考資料を作れるか

 人間は経験から学ぶことができる。だから、一度目よりは二度目のほうが大抵はうまくいく、し、同じ失敗はおおむね繰り返されにくくなる。一度目の経験時に『こういうことか』と把握されたことが、思考の中で参考資料となって、二度目の経験時に生かされるからだろう、と考えている。なので、ある経験を次に『生かす』ためには、初経験時にどれほどたくさん『こういうことか』を確保できるか、にかかっているのだろう、と思う。つまり、未知の行為が眼前に登場したときに、どれだけその行為を掌握しきれるか、が鍵なのだと思う。構造を掌握して、次の機会に生かす。ということをきちんと考慮しながら経験を積む癖をつけておけば、経験と言われるものをもっとうまく生かせるようになるかもしれない、と考えていた。眼前にある一つの経験からぎりぎりまで栄養分を抽出することができるか、が、最終的な『人生』をかなり劇的に変えてくれるのではないか、と考えているからだ。つまり私は、日々の生活から今よりもさらに多くの教訓を搾り取れる人間なりたいぜ、と考えていたのだ。そして、ならば各経験から得られる『こういうことか』をわずかずつでも増やすべく意識していかねなるまいな、と考えてみたのだった。