世界は称賛に値する

日記を書きます

楽しそうだを育成する

 専門技術を身に付けたい、という欲求が最近はわりと頻繁に湧き起こる。専門技術の習得に魅力を感じるようになったからだろうな、と思う。専門技術を身体に染みつける、ということは、その『専門技術』を背景にした視座からの世界が見えるようになる、ということだから、専門技術を習得するとその分世界が広がっておもしろそうだ、なんてことを考えられるようになったおかげなのだろうな、と思う。楽器を眺めながら、楽器が扱える人は別の視点から世界を眺められているんじゃないかな、とか、音楽というものを背景に据えることで見えてくる世界がおもしろそうだよな、とか考えていたことを思い出す。私はつまり、時間をかけて技術を習得することでしか辿り着けぬ境地があるのだ、と考えているわけだ。そして、その境地から眺められる光景に『きっと綺麗なんだろう』なんていう期待を抱いてしまっているわけだ。仕事は休みだった。暇だった。暇を潰すため勢いで池袋のジュンク堂に向かってしまった。すべての階を見てまわる。興味を先入観で狭めることなくさまざまな『楽しそうだ』をきちんと育んでいこうじゃないか、という信条を私は以前から掲げている。おかげで、興味を感じている分野はかなり増えてしまった。いつの間にかジュンク堂のすべての階で書物を楽しめるようになっている、ということに気づいて、興味がある分野が増えていることを改めて実感させられたのだった。興味がある分野のうち、数学、と、言語、に分類されるものを一冊ずつ購入してみた。英語やプログラミングにもかなり興味があって、関係する『物凄く楽しそうな書物』も見つけることができた。のだけど、今回は見送り。間違いなく『虚数の情緒』を買ってしまったせいだ。