哲学はこんなふうに(アンドレ・コント=スポンヴィル)

哲学はこんなふうに

哲学はこんなふうに

  • 作者: アンドレコント=スポンヴィル,Andr´e Comte‐Sponville,Corinne Quentin,木田元,コリーヌカンタン,小須田健
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2002/10/01
  • メディア: 単行本
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認識は不完全である『がゆえに』駄目だ、と言えるのか

 最近はアンドレ・コント=スポンヴィル氏の『哲学はこんなふうに』を読んでいる。鞄にしまって持ち歩いている。休憩時間中に読んでいた。第五章の『認識』の項だった。人間の『認識』はわりと不完全なものである、と語られることは比較的多いように思う。そしてそれは、錯覚や幻覚や勘違い、を根拠にして語られることが多いようにも思う。何かを知覚して「こうだ」と確信した、のにもかかわらず、あとになってそれがあっさりと覆される。という経験が、我々の『認識』が持つ不完全さを証明してくれるだろう、という期待があるのだと思われる。妥当な推論だとは思う。が、それを『不完全』などと呼んでいいのかどうか、ということも、深慮に値する疑問なのではないか、と考える。