世界は称賛に値する

日記を書きます

今の自分がすべてだ

 橙色の光に照らされた並木道を見つめていたら、突然、今の自分がすべてだ、と自分が考えていることに気がついた。今の自分がすべてだとちゃんと考えろ、と考えていることにも気がついた。今の自分がすべてだと考えれば楽になれるだろう、と判断していることにも気がついた。いいから今の自分にちゃんと価値を見ろよ、とおのれが考えていることに気がついたのだった。現在の私に扱えるのは結局『今の自分』だけなのだから、過去やら未来やらの自分に思いを馳せても意味などあるまい、なんて思考の存在に気がついたわけである。昨日の自分ならできていた、から、なんだというのか。明日の自分ならできそうだ、から、なんだというのか。今日の自分が行動を選択するのに、そんな妄想など必要ないのではないか。無論、希望や信念の糧にするなら悪くはない。が、なんにせよ私たちは、ただ今の自分ができることを、やるしかないのだ。過去や未来の自分を逃げることの理由にするなよな、と思う。過去や未来の輝きで怠惰を正当化すんなよな、と思う。