世界は称賛に値する

日記を書きます

用意なんてしてくれなくていいさ

 誰かが私のために『幸せになる道』を用意してくれている、というような信仰を、私はなぜこんなにも拒否したいと考えているのか、を考えていた。おそらく、もしもそれを信じてしまったら、きっと私は矜持や理想や信念を失ってしまうだろう、と想像しているから、なのだと思う。誰かが何かをわかりやすく用意してくれることなんてない、と信ずるからこそ、それを手に入れるために努力せねば、と決意することができる――決意することができている。つまり私は、その志向を失いたくないのだ。なぜなら、それが強さだと考えているからだ。それが強さだと信じているからだ。要するに私は、強さだと信じられるものを失いたくないのである。強さを失うと大切なものを護れなくなりそうだからだ。