世界は称賛に値する

日記を書きます

この血をあなたに

 赫い血。穏やかに溜まっていく血を見つめていた。血を見るのは嫌いだ、と言う人は比較的多い。多いように観察できる。そして、確かに頷ける意見だ、と思う。確かに私もなぜか嫌悪感を覚えてしまうからだ。が、なぜ嫌悪感を覚えてしまうのか、は正直よくわからない。生理的に駄目なのだ、なんて言葉に回収する気にはなれない。なれないから、なぜなんだろう、と考えている。この疑問は比較的昔から抱え続けている。