未知のものに触れやすい環境

 かつてパソコン通信にはまっていたことを考慮すると、私の接する情報の量は昔からあまり変わっていないのではないか、と考えていた。かなりインターネットが普及して、わりと情報インフラが進化して、一人の人間が接する情報の総量は増えたのではないか、と想像できる。のだけど、私の中では結局それほど変化していないのではないか、と考えたのだった。と考えてから、いややっぱり変わったかな、と考え直した。検索の効率が違いすぎるからだ。思い返してみれば、私が『インターネット』というやつに繋いで最初に最も驚いたのは、文章を検索できる、ということに対してだったように思う。未知の領域を調べて欲する文章を見つけ出すことができる、ということが本当に衝撃的だったのだ。そして、未知の領域を調べて欲する文章を見つけ出すことができる、という特性は、間違いなく接する情報の量を増加させただろうな、と想像したのだった。実際問題、パソコン通信時代に、読む文章の幅、はあまり変わらなかった。同じような領域の中で文章を読み続けていたからだ。が、インターネット時代になって、読む文章の幅、はかなり変わるようになった。普段とは違う領域にも手を伸ばしてみるようになったからだ。そして、違う領域に意識が向かいやすくなったのは『文章を検索できる』という機能が存在したおかげなのではないか、と想像してみたのだった。新境地への道が舗装された、という感じか。