スウィングガールズ

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

 絶賛できる。どこを褒め称えればいいのか、と問われれば、無論最後の演奏シーンだろう、と答えたいと思う。軽快な音楽に合わせて放たれた映像演出は、私の精神を、明らかに高揚させてくれた。物凄く楽しい映画だった、と言える。DVD欲しい、と思った。間違いなく『とても好きな映画』に属する作品だ。が、まるで不満を感じなかったわけではない。強いて言うならば不満は物語面にあった。つまり、物語部分に対して甘さを感じてしまったわけだ。もっと隙のない物語を構成することができたんじゃないか、と感じてしまったからだ。それが気に喰わなかった。正直言って物語部分には、わりと中途半端なところがあったように思う。ラブもトラブルも、その場限り、というような印象が強かったのだ。脈絡が楽しくなかった、と表現できるかな。凄く惜しいと思った。もしかしたら意識的に『安易な結論』を出すことを否定した結果なのかもしれない、とも考えた――のだけど、安易な結論を否定することと、中途半端な物語を見せることは、別のことだ、と私は考える。勢いを重視するため細かくなりそうなことはあえて避けた、という観点もあるかな、と考えたりもする。最終的には趣味の問題だろうか。なんにせよ、傑作だったことは間違いない。ジャズはリズムを『ウラ』でとるのだ、という知識が新鮮だった。