世界は称賛に値する

日記を書きます

沈鬱を形成していたもの

 沈鬱な感情。すっきり爽快とは言えない感覚。そういったものを抱えているようだ、という自覚があった。軽度だ、と判断していたのだけど、単にそう思い込もうとしていただけかもしれない。弱さの存在を許さなければ、いずれは強くなれるはずだ、と信じているから、軽度だ、と思い込むことで、その沈鬱をコントロールしようとしていたのかもしれない。その可能性は決して低くないだろうな、と思う。その沈鬱な感情を、私は最初、後悔によるものだ、と考えていた。あのときこうすれば良かったのに、と考えてしまう瞬間が多かったからだ。今こういう状況なのはあのときこれをしなかったからだ、ということばかり意識に浮かんでしまっていたからだ。けどそれだけじゃないのかもしれないな、とふと思った。おそらく私は、贅沢な自分に対して、苛立ちを感じてしまっていたのだと思う。無論、後悔も、沈鬱な感情を生んでいる大きな要因ではあったのだろう。それは間違いないと思う。が、しかし、素晴らしいものをほかにもたくさん持っているくせに、それを忘れ、そのうちの一つを失っただけでさめざめと嘆いてしまうような、そんな狭量な贅沢に対する苛立ちもまた、沈鬱な感情を生み出していた要因の一つだったのだと思う。