世界は称賛に値する

日記を書きます

始まりも終わりもすべては自分が決めること。だからきちんと決めやがれ

 送別会。集合時刻は午後7時。改めて場所を確認しておかなかったのは失敗だった。というよりは愚かだった、と思う。いつも通り午後6時までの勤務で、なんだかんだで30分くらいは残業して、残りは最寄りの書店で立ち読みしながら時間を潰していた。わりと楽しみだった。けれど、わりと憂鬱でもあった。早くその時間になって欲しい、という気持ちと、できればその時間なんてこないで欲しい、という気持ちが同値で存在していたのである。でももちろん、時間は容赦なく過ぎていく。だから、早くその時間になって欲しいと思っている人格を前面に出しておくほうが健全だよな、と考えていた。あるいはそのほうが楽だよな、と考えていた。だからそうしていた。それくらいのコントロールならできる、と知っていたからだ。とりあえず集合したのは三人で、残りの三人は遅れているらしい、とのことだった。まずは集合した三人で池袋へと向かう。土曜日の夜だから、飲み屋なんてどこも満席で座れないのではないか、と思っていたのだけど、適当に二軒ほどまわってみただけで簡単に空席を見つけることができた。一人ずつ連絡がきて、少しずつ人数が増えていく。とても楽しい席だった。そりゃ楽しいわな、と考える冷静な自分と、どうせ後悔するんだろ、と考える陰険な自分と、そういったものも抱えてしまっていたのだけど、それでもなんにせよ、楽しかった。参加することができて良かった、と思う。帰り際、駅のホームで電車を待ちながら、ひとり苦笑を噛み殺していた。思うようになんていかないことばっかりだ。でもまあなんだかんだでわりと楽しいよ。負けてやんない。