相談×相談×相談

 友達がへこんでるのはなんか知らんがとりあえず気に喰わない人間なんだよな俺、という感覚を突き詰めていった結果、いつの間にか私はそれがない世界を望むようになっていた。私が『まわりのみんなが笑顔で幸せそうにしている世界』を理想として描くのはそのせいだ。そして、その世界を実現するために自分に何ができるか、という尺度でものを考えるようになったのもそのせいだ。けれど、私がいくら「どうにかしたい」と思い願っても、自分でちゃんと幸せを追求していない人間を幸せにすることはできない。つまり『神は自ら助くる者を助く』のだ。自分でどうにかする気のない人間なんて結局救いようがない、と思う。午後2時出勤。今日の仕事はたとえるなら相談センターだった。三種の相談を受けた。信頼されている証拠だ、と言えば気分はいい。が、問題がある、ということを考えれば、決して気分が良いとは言えない。相殺させればおそらくマイナス印象が残るだろう。とはいえ、きちんとした話が聞けてスッキリした面があるのも確かだ。最近人間不信気味なところがあるから、相談者たちの言葉を心から信じる気にはなれない非情で冷徹な人格もいるのだけど、そいつは適当にあしらって封じ込めておくことにした。無論これで問題が解決したとは言えまい。が、少しでも理想に近づければいいな、とは思う。