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森博嗣の浮遊研究室〈4〉鳳凰編 (ダ・ヴィンチブックス)

森博嗣の浮遊研究室〈4〉鳳凰編 (ダ・ヴィンチブックス)

▼WEB版『ダ・ヴィンチ』で連載されている、森博嗣氏と三人の仲間たち(という表現が的確かどうかは微妙なところ)のお喋りの記録、といった感じの本である。WEBで読めるものをわざわざ本という形態で読みたがる人間がいる、ということに対して、森博嗣氏は、時おり『不思議だ』というような言葉を向けるのだけど、これを買う人間は、その不思議な人間のうちのひとりだと言えるだろう。無論、私もそのひとりだ。本を読むことを楽しく感じているうちに、本という形態そのものに対しても愛着を感じるようになってしまったのだろうな、と考えている。違うケースも考えられるが、私はきっとそうだ。

STAR EGG 星の玉子さま

STAR EGG 星の玉子さま

▼森博嗣氏作の絵本。森氏の本はかなり買っているほうだが、いくつか買っていないものもある。複数ある絵本系の本もそのひとつだ。別に、つまらない、とか、自分には向いていない、とか思っているわけではない。立ち読みだが『悪戯王子と猫の物語』も『猫の建築家』も、目を通して、これは良い本だ、と考えたことがある。買おうかな、とも当然考えた。にもかかわらず買っていないのは、やはり高いからだ。格別高価というわけではないが、文庫本なんかと比べればやはり高い。それが、買おうとする勢いを少しだけ鈍らせる。しかし、今回のこれは安かった。だから勢いが鈍らなかった、ということは言えると思う。けれど、この本に関しては、それよりも興味が惹かれるところがあった。それが最大の購入動機と言えるだろう。それは、作者のスタンスの違い、である。森博嗣氏の自作に対するスタンスが、この本だけとても違う。今まで自分の著作を人に薦めたことのない森博嗣氏が、これについてはそれをしていたのだ。それが気になって、買ってしまった。

Dawn 2―冷たい手 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

Dawn 2―冷たい手 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

▼上田信舟氏は、ペルソナ、とか、魔人転生、といった女神転生系の漫画を描いていた人物で、それらの作品が私は非常に好きだった。今でも『真・女神転生外典 鳩の戦記』という漫画を連載していて、もちろんそれも買っている。とても楽しい、と言っていい。これは、その上田信舟氏が現在連載中の、原作ナシ漫画。上田氏のオリジナル漫画を読むのは初めてだ。おもしろい。救いのなさそうな状況で、非常に気になる展開。傑作と言えるかどうかはこれからの展開次第だろうが、経験から言って、展開させる腕はちゃんとある漫画家だと判断しているので、期待している。場合によっては長くなりそうな物語だ。