雷電本紀 (河出文庫―文芸COLLECTION) 犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
▼忘れてしまいそうなので、気になった本をチェックしておくくらいの習慣はつけておこう。飯嶋和一の『雷電本紀』とコニー・ウィリスの『犬は勘定に入れません』の二冊。習慣的に見ているサイトで紹介されていた小説である。作者名的には、どちらも関わった記憶がなく、おそらくは、意識したこともない。ただ、雷電本紀の作者である飯嶋和一については、そうとも言い切れないかな、と思う。この著者の他の作品である『始祖鳥記』に関しては、タイトルになんとなく引っ掛かるものがあるからだ。いつだか知り合いが読んでいたか、どこかで紹介されていたか、くらいの関係はあったかもしれない。なんにしろつまり、一度も読んだことがなくてもその名前を知っていて、読んでみようと意識し続けている作家(東野圭吾なんかが私的にはそうだ)もいるのだけど、このふたりは、その領域に属していなかった、というわけだ。読む前にわざわざ情報を得てしまうのもどうかと思うので、内容について触れるのは意識的に避けることにする。書こうとすれば、きっと調べてしまうからだ。おもしろさを追求するなら、たとえあらすじだけでも、本当は、知らない方がいい。時折、おもしろさを増幅させる感想文があって侮れないが……。