世界は称賛に値する

日記を書きます

百鬼夜翔 蛇心の追走―シェアード・ワールド・ノベルズ (角川スニーカー文庫)
▼読み終えた本を置いて、次は何を読もうかな、と積みあがった本の山に手を伸ばす。というのが基本的な私の読書スタイルで、ここからふたつの事実が導き出せる。まずひとつは、私の部屋には読んでいない本が常に積みあがっている、ということであり、もうひとつは、本を読み終えたあとすぐに私は次に読むものを決める、ということである。なんていうのはまあどうでもいいことだけど、そんな流れの結果、今回はひさしぶりに、角川スニーカー文庫の《百鬼夜翔》シリーズを手に取った。シリーズ四作目の『蛇心の追走』という短編集である。三巻を読んだのはだいぶ前のことで――というか、三巻はたしか、新刊として買って、すぐに読み終えた、はずである。というわけで、前作からはかなりの間が空いてしまっていた。正直なところ、細かい情報はほとんど記憶に残っていない。このシリーズ、物語そのものはほとんど続きものではないのだが、世界観やキャラクターが継続しているため、多少不便、と言える状態だった、のだけど、それでも、雷神と風神がいたことだとか、人間と一緒に行動するペンの妖怪がいたことくらいは憶えていて、まあ問題ないか、と判断できる程度には、普通に読み進めることができそうだった。通勤中に読むという形で読んでいるため、ペースはゆったりだが、とりあえずは一編目を読了した。