世界は称賛に値する

日記を書きます

▼世界を見て――世界に触れて――まあなんでもいいが世界とかかわって、脳がはっきり刺激される。そしてそのかかわりのなかで、なにかを想起し、なにかを想像し、なにかを考える。関連づけ、理論立てる。日記を書くときは結局のところ、一日の内にあったその刺激(とそれに対する反応)を書き残していけばいいのだと思った。なんというか、こうして文章を綴っていると、書くことが妙に思いつかない……、という風に考えてしまう瞬間があって、そうなってしまうのは大抵、なにかを書かなくては、ということで焦ってしまって逆になにも考えなくなってしまうからなのだが、その《今日世界に触れて脳に受けた刺激を書けばいい》というモデルは、そういった瞬間の意識を、冷静にさせ、方向性を改めて認識させる効力があるに違いない、と考えたのだった。たしかに日々は、波乱に満ちているわけではない。けれど、きちんとそれを見つめて思考していれば、世界には、刺激を受けるに値するものが意外とたくさんある。それを書き残せばいいのだ。