世界は称賛に値する

日記を書きます

▼長編より短編のほうが難しい、みたいなことを誰かが言っていたな……、と思う。長編小説は、きちんとした(起承転結とか序破急とかいった)流れを意識して構成すれば、それだけである程度のおもしろさを発揮できるような印象があるけれど、短編小説には少なからず、切れ味が必要だ。それは、言うならば、そのあたりのテレビドラマとレベルの高いコントの差みたいなものだろう。ふとそんなことを考えて、たしかに短編のほうが難しいかも、と感じた。これは私個人の感覚的な話ではあるのだが、長編小説の感想には、そこそこかな、というレベルがある。しかし短編小説の感想には、そのあたりにとどまる感覚がほとんどない。すげえ!か、普通だ、といった感じの二択になる、と言ってしまっていいだろう。私の場合、つまらない、というのはもともとあまり感じない人格だから、おおむねその二択になるわけだ。点数で言うなら、九十点や五十点あたりはあるけれど、七十点がない感じである。逆に長編小説だと、そのあたりに印象を残すものが多い。