世界は称賛に値する

日記を書きます

読ませてもらわないと一人生しか見えません

▼▼人の書いた文章を読む、ということを起点にして、人様の人生を想像しているところがある。人様の人生を実感しているところがある。じぶんの「これ」ではない人生がほかにもあるんだな、と認識できているところがあるなと思った。ということに、なんとなくほっとしていたりもするな、とも思った。ぼくのものではない人生がある、という思いによって、安堵したり、安心したり、している。ぼくのものではない人生がある、ということは、他者の存在を意味するし、人生の選択肢に幅があることも、意味する。世界は狭くないよ、という視界を垣間見せてくれる。
▼▼人様の文章を読まないと──人の言葉を見ないと──話を聞かせてもらわないと、ぼくのものではない人生、というものを、うまく思うことができていない、ということでもあるのかなー、と思って、不安な気持ちにはなった。でもまあ、そういうところはある気がする。異質な語りや言葉との遭遇や邂逅によって「この人生とは異なるもの」に思いを馳せられているところはあるかと思える。