世界は称賛に値する

日記を書きます

読書記

人を動かす(デール・カーネギー)

人を動かす 新装版作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,山口博出版社/メーカー: 創元社発売日: 1999/10/31メディア: 単行本購入: 174人 クリック: 3,319回この商品を含むブログ (618件) を見る ▼啓発書は好きだ。けれど、実際はあまり量を読んではいない。…

哲学はこんなふうに』アンドレ・コント=スポンヴィル

哲学はこんなふうに作者: アンドレコント=スポンヴィル,Andr´e Comte‐Sponville,Corinne Quentin,木田元,コリーヌカンタン,小須田健出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2002/10/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る フェ…

ヘーゲル 生きてゆく力としての弁証法(栗原隆)

ヘーゲル 生きてゆく力としての弁証法 (シリーズ・哲学のエッセンス)作者: 栗原隆出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2004/09/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (16件) を見る ▼最近は『ヘーゲル』のことを考…

四季 春(森博嗣)

四季作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/03メディア: 単行本 クリック: 33回この商品を含むブログ (49件) を見る ▼隣の部屋は最近『書物で構築された遺跡』になってしまっている。整理中ないし放置中だ、と言える。いいかげん処理せねばなるま…

ラッセルのパラドクス 世界を読み換える哲学(三浦俊彦)

ラッセルのパラドクス―世界を読み換える哲学 (岩波新書 新赤版 (975))作者: 三浦俊彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/10/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (51件) を見る ▼難しいぜ、と思った。最近は三浦俊彦氏の『ラ…

数学に感動する頭をつくる(栗田哲也)

数学に感動する頭をつくる作者: 栗田哲也出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2004/06/30メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 51回この商品を含むブログ (21件) を見る もっと過激な人もいる。そういう過激な数学者…

複雑な問題とエンカウントしたとき(経済学という教養)

経済学という教養作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2004/01/10メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 119回この商品を含むブログ (112件) を見る ▼思考を巡らせていると稀に、なにやら鬱蒼とした森に迷い込んでしまったなあ、なんて言…

十二番目の天使(オグ・マンディーノ)

十二番目の天使作者: オグマンディーノ,Og Mandino,坂本貢一出版社/メーカー: 求龍堂発売日: 2001/04/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 80回この商品を含むブログ (60件) を見る ▼思考対象は選択できる、と思っている。頭の中に思い浮かべること、は、…

ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟(上遠野浩平)

ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 (電撃文庫)作者: 上遠野浩平,緒方剛志出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2006/04/08メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (166件) を見る ▼世界の敵が常に『個人』であるのはなぜなんだろうか、…

シャンク!! ザ・ロードストーリー 2 百年かけた願い事(秋田禎信)

シャンク!!ザ・ロードストーリー VOL.2 百年かけた願い事 (角川スニーカー文庫)作者: 秋田禎信,つたえゆず出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/03/31メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (33件) を見る ▼親友と呼ばれる人間関係だ…

13ヶ月と13週と13日と満月の夜(アレックス・シアラー)

13ヵ月と13週と13日と満月の夜作者: アレックスシアラー,Alex Shearer,金原瑞人出版社/メーカー: 求龍堂発売日: 2003/05/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 56回この商品を含むブログ (44件) を見る 始まりの雰囲気と中盤戦の緊迫感は悪くなかったなあ…

言語表現法講義(加藤典洋)

言語表現法講義 (岩波テキストブックス)作者: 加藤典洋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/10/08メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 96回この商品を含むブログ (50件) を見る 学、論、法、と来て、さらにいっそう頭より手の方の比重が大きくなると、何…

たとえば人は飢えるようにできている(レヴィナス入門)

レヴィナス入門 (ちくま新書)作者: 熊野純彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1999/05/01メディア: 新書購入: 5人 クリック: 39回この商品を含むブログ (43件) を見る 人間の設計を思う。たとえば人間は飢えるようにできている。たとえば人間は欲するように…

再びカーメンについて 3

覚悟されたもの。覚悟を決められるもの。覚悟という気持ち。そのあたりのすべてを混ぜ合わせた『覚悟の世界』みたいなものが第二の『カーメン』なのではないか、と考えてみたわけである。だとしたらまず人は第一の『カーメン』を知らなければならないのだろ…

再びカーメンについて 2

物語の核心にかすっていると思う。と再度注意しておこう。カーメンというのは二つのものが重なったものだったのだ、と小説内では描写されている。つまり『カーメン』にはもう一つの意味があるのだ。もう一つの側面があるのだ。ということを前提にして、第二…

再びカーメンについて 1

ビートのディシプリン〈SIDE4〉 (電撃文庫)作者: 上遠野浩平,緒方剛志出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2005/08/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (148件) を見る 物語の核心にかすっていると思う。と注意を呼びかけ…

ビートのディシプリン SIDE4

ビートのディシプリン〈SIDE4〉 (電撃文庫)作者: 上遠野浩平,緒方剛志出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2005/08/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (148件) を見る 再読していた。正直まだうまく言えていない、と判断…

カーメン(ビートのディシプリン)

無論『覚悟に足るもの』を見つけるためには、自分を知らなければならない。自分の身に絡みついている宿業を見極めなければならない。自分の送ってきた過去を、自分の歩んでいる現在を、自分分の進んでいく未来を、見つめなければならない。でなければ、本当…

スリー・オブ・パーフェクト・ペアー(ビートのディシプリン)

「何もないところから合成された俺や、自然に生まれついて能力を持っていたフォルテッシモなどには縁のない概念だ――心の奥底と、現在の力の間にある、深い溝――奴はそれを探しに来たのだろう」 業ってのは的確な表現なんだろうな、と思う。もう一回絡んじゃっ…

おとなの小論文教室(山田ズーニー)

おとなの小論文教室。作者: 山田ズーニー出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/01/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 70回この商品を含むブログ (108件) を見る 最近は山田ズーニー氏の著書『おとなの小論文教室』を読んでいる。小論文教室、と明…

フルーツバスケット 19巻(高屋奈月)

フルーツバスケット (19) (花とゆめCOMICS (2884))作者: 高屋奈月出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2006/01/19メディア: コミック クリック: 15回この商品を含むブログ (389件) を見る 誰かを傷つけないとやっぱり駄目なのかなあ、と思う。誰かを一度でも傷つ…

哲学はこんなふうに(アンドレ・コント=スポンヴィル)

これらすべての証明は、余計なことまで証明していると同時に必要なことを証明していないという共通点をもっている。これらの証明が、必然的で、絶対的で、永遠で、無限で……あるようななにものかの存在を証明してはいるにしても、そのなにものかがほとんどの…

哲学はこんなふうに(アンドレ・コント=スポンヴィル)

哲学はこんなふうに作者: アンドレコント=スポンヴィル,Andr´e Comte‐Sponville,Corinne Quentin,木田元,コリーヌカンタン,小須田健出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2002/10/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る 認識…

ネコソギラジカル・下巻(零崎といーちゃん)

零崎人識といーちゃんの酷似だとか表裏だとか全然違うのに物凄く一緒だとか、そういう感覚が実はわからない。表層的には違うけど深層的には同じ、とか、表面的には似ているけど内面的には似ていない、とか、そういうことなんだろうな、と想像はしている。の…

ネコソギラジカル・下巻(鈍った戯言)

おそらく私の読みとはまったく違う形で読んでいる人がいる。おそらく私が見ている姿とはまったく違う姿を見ている人がいる。戯言にキレがなくておもしろくなかった。という感想が出ているのを見ていてそう感じてしまった。批難や嫌悪や不満や絶望などではな…

雷電本紀(飯嶋和一)

雷電本紀 (小学館文庫)作者: 飯嶋和一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/06/07メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (25件) を見る 見物した後までもずっと心に残るのはその郡を抜いた体や技や力、それよりも、ああして何の妥協もなく、一…

彼氏彼女の事情 21巻

彼氏彼女の事情 (21) (花とゆめCOMICS)作者: 津田雅美出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2005/08/05メディア: コミック購入: 1人 クリック: 66回この商品を含むブログ (264件) を見る 参ったなあ。おもしろかった。微妙なニュアンスの意見を複数聞いていたせい…

コミックバトン

漫画は好きだ。おもしろいからだ、とシンプルに言い切ってしまおう、と思う。自分が初めて読んだ漫画がなんだったのかは憶えていない。が、子どもの頃にドラえもんを全巻持っていたことは憶えている。幾度となくそれを読み返していたことも覚えている。無数…

マンキン

シャーマンキング。打ち切られたことに対していまだに遺憾を覚えている漫画だ。ラスボスであるハオを『どうやって許そう』という疑問に主人公が向かってしまう稀有な漫画だったのにな、と思う。怒りなんざ乗り越えてみんなで幸せになる道はないのか、という…

日日日、受賞後作

さすがに新人賞を5個も同時受賞した高校生がいたら盛り上がって当然だよな、と、日日日氏に関する賑わいを眺めながら、かつてはそんな風に思っていたものだった。私が角川スニーカー文庫の『アンダカの怪造学』を買ったのも、その祭りを羨ましいと思ったか…