創製記

携帯電話で書くと「さっき書いたか」に目を届きにくくなる

▼▼携帯電話で長文を書こうとすると、言い回しがくどくなったり説明が足りなくなったりしがち、というような話を聞いて、実体験としてもなんとなく判る気がする、って思った。さっき使ったな、とか、さっき書いたっけ、とかが思考しづらくなる。「さっき」に…

過去や幸福は画一的な味つけをしてしまいがち?

▼▼過去の話をしようと言葉にすると画一的、類型的になるところがあるかなあ、って少し思った。してしまっていることが多い気がした。振り返って「あの頃」ことを解釈して話そうとしている時、同じような言葉を使ってしまっていることが多い気がした。 ▼▼「幸…

歌詞での主語と断言と

▼▼歌詞を素直に見ていると、おおきめの主語を使ったうえで、しかも、断言的に語ってしまっている、ことが、けっこう多い印象があるのだけど、なんとなく許されている(見逃されている)ところが(ほかの言説と比較すると)ある気があって(っていうか「言説…

類似品比喩をまじまじ見比べる視力トレーニング

▼▼ぱっと見、現象としては近似しているので、比喩として扱った時に「同系統の比喩として使ってしまっている」ことがあるけれど、実際の物理現象としては、中身がかなり違う、挙動がだいぶ違う、ぜんぜん違う反応である、ということがあって、このあたり、細…

括弧書きツッコミと対話文(判りやすさ)、および堕落の薫り

▼▼括弧書きを使うと、人格を、二人出せる、というか、ツッコミ役を出せる。このことによる「文章の判りやすさ」的効果がある、とも思う。 ▼▼対話、会話、による文章の判りやすさ、というのがある気がしているのだけど──だからこそ、初心者向けの書物で対話や…

サイエンスフィクション的フォーカス

▼▼新技術が新世代の意識を変えていく風情を、時々、見かける。というのと同様に、原始時代、縄文時代、奈良時代、戦国時代、江戸時代、古代ローマ、古代ギリシア、ルネサンス、三国時代、西部開拓時代、といったところ、つまり時間と場所、環境によって、意…

異世界転生的人格消失

▼▼異世界転生で「意識を失って、はっと気づいたら、異世界の子供、あるいは少年や青年として、目覚めた」といった転生が行なわれていることがあるけれど、こういう時、前の人格というか、もともとあった「自我」や「私」を、消したのだ、殺したのだ、と認識…

最悪ルートのエクスキューズ

▼▼物語に対して、いやいやいや、一歩間違ってたら完全に最悪だったじゃん! というか、もうぜんぜん「物語が始まらない」状況にすらなってたじゃん……、と思うことが頻繁にあるので(気になる癖がついていて)、初手で事故って躓いてしまい、もしも「別ルート…

世界を作る意志

▼▼小説で世界を感じながら――ドラマや演劇で世界を感じながら――漫画やアニメーションで世界を感じながら、そして、帰り際にふと目を上げて、お、じぶんのまわりには相変わらず世界があるじゃん、と思いながら、人に手によって語られた物語とかって、この「実…

最初に買ったライトノベルを思い出してみるだけ

▼▼小学生の頃にファンタジー小説を読み始めた。当時は単純に「ファンタジー小説」と呼んでいたかと思うのだけど、昨今だとライトノベルと呼ぶようになった。ライトノベルという呼びかたを聞くようになったのは大学生くらいの頃かな。ファンタジー小説、とい…

書き手側のジャンル設計

▼▼ライトノベル/児童文学/ジュブナイル/ヤングアダルト、というようなジャンルにおける「線引きの難しさ」の話というのがあって(あと、純文学とかエンターテインメントあたりの線引きの話もあるけど)、わりと楽しく聞いていたりもするんだけど、特に興…

なんだか、使いかたが、わかる!(異能のアフォーダンス)

▼▼異能を獲得した瞬間の最初の戦闘や、伝説の戦闘ロボットに搭乗した場面、などを空想してみた時に、最も強く引っ掛かりを覚えてしまうのが、なんだか判らないけど、使いかたが――戦いかたが、わかるぞ!(頭の中に流れ込んでくる!)(いきなり使える、いき…

よくある言いかたで言い表してしまい、なんか少し掴み損ねる

▼▼常套句や慣用句を取り出してくることに躰を慣れさせてしまっているせいで――適合率に多少の違和を覚えていても、多少合ってれば、無理矢理嵌めてしまうことに、なんとなく慣れてしまっているせいで――聞き慣れた「よくある言いかた」を排除し、しっくりくる…

厳選三題噺

▼▼アトランダムに選ばれた三つのお題をぜんぶ組み込んでみせましょう、というような精神のもとで、小噺を作る「三題噺」という手口があるけれど、アトランダムな選択ではなくて、考え抜いて選び抜いた三つのお題を織り交ぜて三題噺を書き切ろう、といった手…

決まり文句と綺麗な疑い

▼▼決まり文句によって、頭が止まりやすくなってしまったり、意味が死にやすくなってしまったりするのは、わりとマジっぽいな……、とは、けっこう強く思っている。決まり文句や常套句、慣用句は、極力避けたほうがよい、という文章指南があるけれど、だからけ…

三つ生んで、一つ生き残らせて、生存競争を生き抜いた文だけで、文章を構成する

▼▼完璧なアイデアが神懸かり的に降りてくるのを待ってるよりは、とにかく頭と手を動かして百個アイデアを出して、ブラッシュアップなりなんなりしていったほうがよい、という行動指針がある。絶対的なよさを待ってるよりは相対的なよさを積み上げていったほ…

音読実験

▼▼文章を書く時の指南として「音読して読みやすいほうがよいよ」というのがあるかと思う。時々は聞く。 ▼▼ほかの要素を排除し、要素還元的に、理論の実証実験を行いましょう、ということを試してみたくはなるので、実際に音読した時にとにかく滅法読みやすい…

言葉の攻撃防御の強靱性

▼▼適切に「人生あるある」を衝いている格言にも隙がある、ということを、ここ数日は考えていたのだけど、とはいえ物により隙のおおきさは違うか……、って思って、でもまあ、隙のおおきさの違い、適切さの違い、っていうのはつまり「状況の限定しかた」の違い…

文章の、意味の、動的

▼▼強靱な答え、のようなものを思いついても、けっこうすぐに、腐る。言葉はずっと同じ位置に置いておくと、動かないよう固定してしまうと、あっさり濁っていってしまう印象だ。動き続けてない言葉は死ぬ、というか、動かし続けていないと腐食する。意味の煌…

文章によって、マルで囲われる

▼▼文章を書くと、その文章によって、世界の一部が、その文章が示す現象が、ぼんやり浮かび上がる、あるいは、マルで囲われる、というなイメージがあって、でも、その範囲って、だいたい、ちょっとだけズレている、若干はみ出しているところがある、という印…

昨日のまとめ(二つの中級者)(垂直展開と水平展開)

▼▼豊潤な作品が内包する、さまざまな煌めきに、気づけるようになること――気づける範囲が拡大していくこと。 ▼▼と。 ▼▼素敵な作品が心の中に残してくれる輝きが――輝きと同質のものが、ほかの作品の中にも見られることに、気づけるようになること。 ▼▼芸術的な…

中級者的ありかた、の新版

▼▼標準的な手順、基礎的な知識、に従いながら形成すれば、素敵な「快」を放出させることができる、という芸術的テンプレートがあるかと思う。初心者の頃に学ぶ「基本的鑑賞法」も、これに近いものになるだろう。 ▼▼でも、違う形でも、同じ「快」を放出させる…

ここに置ける言葉、置けない言葉

▼▼歌詞、を思いつこうとしたら、楽曲に制限を受ける。曲の上に乗せられる言葉を選出してゆく。短歌や俳句や川柳による文字数制限などでも同じだろう。気ままには言葉を選択できない状況が出来る。▼▼っていうの、素敵だなー、って気づいた。 ▼▼じぶんが出せる…

推敲と短歌

▼▼短歌熱が最近また高まっていて、今回の熱意は人様の影響を受けてのものじゃ(あんまり)ないから、よりよい?雰囲気は、まあある。 ▼▼ちょっと前に、人様の影響を受けて短歌に興味を持って、いろいろと試行錯誤を行なう場面があったのだけど、その後少し熱…

文章の、無駄を削る、と、易しくする、の混同

▼▼冗長だ、無駄だ、だから削ってしまおう、的な文章の推敲を時々見かける。じぶんが持つ「聞き慣れない珍しくて小難しい言葉を使うのが好き」っていう嗜好と、前述したような推敲の指針「削る」は、別に対立しないのでは、と改めて気づいた。初めて気づいた…

経験を重ねて、引き算的美しさを見つめる

▼▼経験を重ねることで「無いところ」が見えてくる。引き算的美しさが判ってくる分水嶺というのがある。判るまでは足し算的美しさを検討することが多くなる。まあ、ほかの領域で引き算的美しさがあることを学んでいれば、比較的早い段階で、引き算的美しさと…

読みやすさ判りやすさ

▼▼難解な言い回しによる読みづらさの話、と、論理や構成がうまく出来てて読みやすさの話、は別物か、と思い直した。前者は読みやすさ、後者は判りやすさ、の話だ、というふうにも言えると思う。▼▼変に凝った言い回しを使うことで衒学的になることの難点の話…

新単語、誕生の瞬間

▼▼言葉が生まれる時。呼び名が生まれる時。何かが名付けられる時。 ▼▼ある一つの言葉が、ある種のものたちを呼ぶ言葉になっていく、のと、複数の単語が、ある種のものたちを呼ぶための言葉として組み合わせられる、のは、意識の動きとしてやはり違うのか……、…

風化する言葉

▼▼時事ネタは風化する。だから、物語にはあまり混ぜたりしないほうがよい(まあでも使いかた次第だけどねー)、というような助言が、時々ある。創作に対する助言として見かけることがある。 ▼▼日記というものも「創作物」として見ているところがあるため、創…

日記と静謐

▼▼日記に掛ける形容としては静謐が最も好きだ。日記に静謐さを求めている、というふうにも言えるかと思う。言葉の選びかたに静謐を感じること――思考プロセスに静謐を感じること――文章の向こう側に見える景色に静謐を感じること、などなど、静謐さが匂う位置…

芸術の文化特性・技術特性

▼▼芸術、芸術作品に関して、人間の文化や社会、人生や生理、を背景にした意味、というのと、物理的な現象、技術としての意味、というのがあるのかな、と思った。その芸術の存在によって人間の文化や社会のどのあたりが特質化させられているか、というのと、…

作品物差しチラリズム

▼▼あるジャンルの、特に初心者の頃などに、多彩な作品にいろいろ触れてみたり、理論書や技法書によって知識を得たりして、読解の技術を高めていく、技法を得ていく、というようなフェイズがあったりすると思う。こういう時、いろいろと実際に動いてみたりし…

姿勢の話の配合量

▼▼行動、行為、の背景にある、意識、スタンス、姿勢、あたりの話は、しすぎると、くどくなるけど、しないよりはよい、というか、程よいスパイスとしての分量、というのがあるんだろう。このあたりの話によって(も)文脈が作れるし、作るにあたってちょうど…

スマホとパソコンで書くのが

スマホで文章を書くことと、パソコンで文章を書くことに対して、なんか違う、なにか違いがある、おなじものにはならない、と感じているとするなら、何が違うと思っているんだろうか。明らかに違うのは、入力方法と、ディスプレイのおおきさ、あと強いて言え…

言葉の厳選、情景の拡がり

▼▼Twitterの140字制限の中で小説を書く、という試みは何度か見かけたことがある。専用のハッシュタグもあるようだ(#twnovel)。 ▼▼小説家の北野勇作氏がTwitterでされている【ほぼ百字小説】を改めて一つ一つ眺める機会に恵まれて、読んでいたら、その情景…

硬さとやわらかさによる詩2

▼▼硬さによる詩とやわらかさによる詩、という言葉を昨日思えたのだけど、硬質な論理とやわらかな論理(文章と文章の繋がり、というか、言葉の繋がれかた)によって醸し出せている詩情、と、硬質な単語とやわらかな単語(単語ごとが持つ印象(見た目および経…

硬質だからこその詩

▼▼詩を感じる文章が好きだ、と改めて思った。そして、それを書いている人も好きだ(詩情を感じる文章が好きだ、と、最初は書いていたのだけど、この場合「詩を感じる」と「詩情を感じる」は違うかも、って気がしてきたので、変えてみた)。 ▼▼硬質、と、やわ…

切実さと切なさの「切」

▼▼切実さと切なさは少し似てる。切という同じ文字が含まれているとこもそうだし、状態としても同じような匂いを感じる。これはつまり「同じ文字」と「同じ雰囲気」が対応しているんだろうか? と疑問に思った。 ▼▼切実さと切なさが薫る文章はよい――切実さと…

別の空間の誰かを出して、語る

村上春樹 雑文集 (新潮文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/10/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る▼▼村上春樹の『雑文集』を最近は少しずつ読んでいるのだけど、音楽と音楽家の話がぽんぽん飛び出してきていて(まあ最…

語るべき、裂け目

▼▼ある問題を目にして、ふわっと感想めいたものを口にしてみた時、え、こんな言葉が出てくるの? ぜんぜん納得いく説明になってないぞ(口にした瞬間、即座に、違和や矛盾に気づけてしまうレベル……、こんな変なことしか言えない不確かな理解しかないのになぜ…

思ったところと違うところのネジが緩む

▼▼ここ最近は少し文章の雰囲気を変えている。枷の強さを可変させている。基本的には規制を緩めている感じかな(一番やっているのはカッコを使うことかなあ)。ちょっと硬直化しすぎてきてないか? と怖くなったせいである。硬直化を打開しようとして、ストレ…

意味のカメラワーク

▼▼ころころと動き回る、ぴょんぴょん跳ね回る、ような、文章の置いていきかた、文意の流れや言葉のうねり、というようなものがあるかなー、って思った。この説明の次にこの説明を置くとは……! ここを描写したあとにここを描写するんだ……! みたいな驚異にお…

読みやすさ二種類

▼▼短文ぶった切り的なことによって出てくる読みやすさ、って、情報量の見た目とか切れ目、情報が入ってくる量(情報が頭に入力されるテンポやリズム?)による読みやすさ、で、長文でもテンポやリズムがよくて読みやすい、っていう時の読みやすさは、目の動…

映像化を見ての、文章が好きだったのに

▼▼小説の映像化を見た時に、文章が好きだったのにな、なんて思うことがある。好ましく思っていた文章の匂いが、映像変換プロセスの中で、消されてしまった、なんてふうに思って、残念に思うことがあるのだ。が、逆に(そして当然)、嫌いな文章の匂いがうま…

芸術チェックリストの項目が、美術館で殖える

▼▼美術館でじじじと見つめながら作品を鑑賞していると、そのうち不意に、芸術や美術を測るチェックリストの新たな「項目」がむくむくと頭の中に浮かび上がってくる、っていうか、実際に間近で体験できているからなのか新たな物差しの存在に思い至れる(思い…

最初に素直に思ったことはなんか避ける(抽象というロードに迂回させる)

▼▼最初に、素直に、思ったことを、隠すかのように「話」を迂回させていることが、なんか割りと多いんだよなー、と、改めて気づいた。思考内容を、露骨に、直接的に、話すことを、何となく避けている。なんでだろ。恥ずかしがってんのかな? ▼▼元データ自体は…

最初に思いつけた比喩が、なんか合わなくても、むしろどうにか、思っていたことにうまく合ってくれるよう、誤魔化し誤魔化し、こねこねと、ひねり尽くしてたりすることあるし……

▼▼最初にぴかっと閃いた──辿り着いた、具体例/譬え話/比喩、あたりの言葉を、一目惚れによる盲信的な気持ちとモッタイナイ的な気持ちとめんどうくさい的な気持ちの混ぜ合わせによって、改めて選び直そうとしない──破棄しようとしない、固執してしまうし変…

言葉の贅肉を削る作業がまだできていない

▼▼贅肉を削ぎ落とすことで文章はよくなる、とは頻繁に聞くけれど、現状だとまだ、腑に落とせていないところがあって、削る、って気分で文章を向き合ったことが、少ない。 ▼▼つまるところ、人様の文章を読んで、削ってんなあ……、って思えてない──思えたことが…

作文の心掛け

▼▼読書感想文にはあらすじばっかり書かない。社会科見学について作文を書く時なんかは時系列に出来事を書き連ねていくだけという形にはしない。好きなもの、という題名で作文を書くなら「ぼくの好きなものは──」とは書き出さない。というか「私は」「ぼくは…

二文の種別(短/長と長/短)

▼▼短い文章で、だん、と、一言、書き切ったあと、それを解説するような比較的長い文章を二文目として置く、っていうのと、さらさらさら、と、多少長い雰囲気の描写や説明のあとに、すっ、と、一言、綺麗にまとめるような一文を置く、っていうのの、対比とい…