世界は称賛に値する

日記を書きます

2004-08-31から1日間の記事一覧

▼妖魔夜行から百鬼夜翔へと時代が移り変わる過程で、設定的なものも変化を遂げた。その大きなひとつが、妖怪たちのスタンスの変化、であろう。百鬼夜翔を読んでいて思うのだけど、百鬼夜翔と妖魔夜行では、人間と妖怪を結ぶ関係の性質が違う。その差は、妖怪…

▼一編目は表題作《蛇心の追走》で、作者は小川楽喜。この作者の書いた物語を読むのは初めてのはず。おもしろさ的にはそれなりかな、と判断。強いて言うなら、伊野冬子という登場人物の描写が薄いこと、が、難点だったのではないか、と思ったりした。この女性…

▼かつてはほとんど完璧なライトノベル読みだったこともあって、百鬼夜翔シリーズの前身である《妖魔夜行》シリーズが、かなり好きだった。確実におもしろかった、と今でも思うし、今読んでもおもしろいと感じるだろう、とも思う。しかし、百鬼夜翔シリーズに…

▼読み終えた本を置いて、次は何を読もうかな、と積みあがった本の山に手を伸ばす。というのが基本的な私の読書スタイルで、ここからふたつの事実が導き出せる。まずひとつは、私の部屋には読んでいない本が常に積みあがっている、ということであり、もうひと…