世界は称賛に値する

日記を書きます

確かに「普通」に対する敵愾心はないではない

▼▼「普通」に対する敵愾心、と、敵愾心から来る思索と思考、の話を聞ききながら、確かに同様のものがあるかとは思うけど、如何ほどのものだろう、くらいのことを思いながら、「常識」「当然」「一般」「基本」「平均」等々の言葉との比較が見せる類似や相違のことも考えていた──そんなの普通だろ、常識だろ、当然だろ、一般だろ、基本だろ、平均だろ、といった「ツッコミによる否定」を受けた時のことをシミュレートし、精神の状態を観察してみていた。

フィッシャーマンズ・ホライズン

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▼▼ファイナルファンタジー8に「フィッシャーマンズ・ホライズン」と呼ばれる地名があって、おそらくこのファイナルファンタジー8で初めて見知った単語だったと思うのだけど、このゲームで見かける前からこの言葉を知っていたような印象が、今でも、なんとなくぼんやりと、残っている。フィッシャーマンズホライズンなる言葉をもともと知っていたかのような記憶の手触り。なんというか、フィッシャーマンズホライズンという言葉になんらかの元ネタがあって、その元ネタを、実は知っていた、というような感覚だと思う。この錯覚はなんなんだろうな、と思った。
▼▼とかなんとか考えていたら、あ、これ、「フィッシャーマンズ・ホライズン」というのがなぜか「英単語」で構成されている言葉だからなのでは? それが錯覚に結びついたのでは? と思いついた。ファイナルファンタジー8内で、地名に、英語が、しかも、単なる名詞の組み合わせが、使われていることって、ほぼなかったと思う。違和が出るくらい珍しかった。なんでむしろここだけ特別なの? と今さら思わされるほどだった。


▼▼当時感じていたなんらかの違和が、微妙に変な感覚に結びついてしまって、謎の記憶印象として残ってしまっていることが、あるんじゃないかなあ、と思ったのだった。妙に見慣れぬ(あるいは、現実世界では見慣れてしまっているせいで逆に違和感のある)英単語によって構成された地名であり、ほかから浮いていた、というところに対する「なんか変なのー」といった印象が「この言葉を前から知っていたような気がする……」という感覚を呼び起こし始めてしまうような、謎の錯覚、謎の結びつき、謎の結びつけ。旧来の記憶を漁っている時に、変に、謎に、特別視してしまっているものがあったりしたら、このあたりを疑ってみるのもよさそうでは、と今回思った。

ツイッター言葉のねじれ2

▼▼Twitterの言葉の指向に関する「ねじれ」が、時々気になってしまうのは、ぼくに話しかけてくれているのではないか?とぼんやり思ってしまっている言葉が実はそうでなく、ぼくの言葉もまたなんとなく話しかけているつもりの相手には実は届いていないのだ、というところの勘違いに、気づくことがあって──たまにしか気づけていないという実際があって、あーあ、と、残念に思うことがあるからだ。
▼▼無論、残念かどうかも考えかた次第ではあるのだろう。誰に向かって放たれたものであろうと──如何なる場所に置かれたものであろうと、一回飛び出した言葉は、飛び出したあとはもう、独立したものなのであって、ぼくに向けられた言葉でなくともぼくの耳に聞こえたならば、ただ聞けばよいのだし、ぼくの発した言葉が狙った相手に届かなものであったとしても、ただ届いたところに届けばよいのである、という判断は、ありうる。好きな解釈だとも思う。とはいえ、相手に届くか、誰に届くか、誰に届けたいか、ぼくに届いているか、等々を、まるで気にせずにいる言葉の捉えかたというのもまた、味気ない気はするし、難点だって孕むだろう。コミュニケーション基準で考えるなら軽視してよい問題でもないとは思える。
▼▼堂々と勇敢と投げやりを混じり合わせたような言葉独立派と、届くかどうかを繊細に見つめ工夫する言葉接続派。迅速に行き来できればなよいな、と思ったりはする。
meltylove.hatenadiary.com

聖杯サクセション、たぎる論理、フォルム・ロマヌム、電力会社カードゲーム、スコットランドヤード東京、大どろぼうとズルい騎士、で遊んだ(白色ボードゲーム会)

白色ボードゲーム会

▼▼ここ数日、引き続くようにしてボードゲームで遊んでいる。昨夜と今日も遊ぼうという企画が出た。遊べるのは幸せだ。今回は四人が揃った。珍しい顔触れが集まったので少し笑った。二人プレイの『聖杯サクセション』→『たぎる論理』から開始して、『フォルム・ロマヌム』→『電力会社カードゲーム』→『スコットランドヤード東京』→『大どろぼうとズルい騎士』という順番で遊んだ。『電力会社カードゲーム』が初プレイ。『聖杯サクセション』をひさしぶりに遊んだのだけど、前回遊んだ時より「よく出来てる」「なんだこのバランス……」「悩ましい」という雰囲気が強く出て、強く楽しめた。のちの経験としても類似のものには出会ってなくて、切り口の新しさに、改めて驚いた。『電力会社カードゲーム』もわりと好きな出来だった。多少、見通しの悪いところの残っている雰囲気があるので、今後より好きになるか、次回は物足りなくなるか、いずれかの可能性が高い。見通せていないことによる好意上がり下がりの流れが最近多少判ってきた。



聖杯サクセション

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▼▼手札五枚を、横並びの形に、交互に出していき、ラウンドごと一回だけ、横並びの新しいほう五枚を、得点カードとして獲得することができる。というだけなのだけど、三枚揃った時に即座に勝利になるカードと、得点カードのカードバランスが、程よくて、見事な悩ましさを育んでくれる。判りやすいし悩ましいし最後まで油断ならない。素敵だ。






たぎる論理

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▼▼質問カードを使って相手に質問を行なっていき、相手の隠しているコマの色と数字を当てる。閃きの気持ちよさがある。相手の持ち札当てゲームは基本的に好きで、最初から好感度マックス感があるため、独立しては褒めづらい気もするのだけど、質問カードの妙味がやっぱり素敵、とは思う。質問カードのバランスの取りかたが見事だ。大好き。






フォルム・ロマヌム

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▼▼7×7のマス目の中に毎手番コマを一つ置いていくだけ、という手番アクションのシンプルさが素敵で、けっこう薦めがち。得点計算がキモだ。盤上のエリアが埋まった時に決算が始まるのだけど、同率一位がいる場合は決算されず、同率ビリがいる/いないでも失点が変わる。というルールが、置くべきところを滅茶苦茶悩ませてくれる。






電力会社カードゲーム

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▼▼競りによって発電所を建てて、資源を買って、資源を使用する発電によって金銭を獲得し、金銭でまた発電所や資源を獲得する、という流れ。発電所を購入する競りのやりかたと、競りが終わったあとのカード補充のしかたと、競りの優先順位と資源の優先順位が逆なところが、大変よいジレンマになっている。これはもう少し遊びたいな。






スコットランドヤード東京

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▼▼最も遊んでいるゲームではないかと思う。一人が犯人役となり、逃げる。居場所は不明で、逃げるあいだの道のりはメモしていく。警察側数名がその犯人を追跡する。何回かに一回居場所が判る。ほぼ毎回犯人の使った交通手段が判る。という二つを手がかりに推理し続けるのだ。後半で遠くまで逃げられていたら追い切れない雰囲気が無念。敗北。






大どろぼうとズルい騎士

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▼▼各自が1から16まで一枚ずつあるカード十六枚を持って、五枚ずつ使って3ラウンド勝負する。手札五枚のうち二枚は奪い合われるための得点カードとして場に出し、残り三枚ずつで得点カードを奪い合う。おおきいカードの「おおきな得点につなげやすさ」とちいさいカードの「得点カードをかっさらいやすい感じ」のバランスが素晴らしい。

二人対戦の、ストイケイア、世界の七不思議:デュエル、で遊んだ(白色ボードゲーム会)

ストイケイア

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世界の七不思議:デュエル

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▼▼一昨日、昨日、今日、と三日連続でボードゲームを楽しんだ。一昨日遊んだのは『ストイケイア』で、昨日遊んだのは『世界の七不思議:デュエル』であった。いずれも二人対戦型のボードゲームだ。二つとも評価が高い雰囲気なのは知っていた。実際、非常に楽しめた。二人対戦型には、若干の物足りなさを覚えることが多かったのだけど、今回、意識が完全にくつがえされたとさえ言えると思う。連戦欲が増幅される「あそこはこうすればよかったな感」も強烈だ。また遊びたいなあ。二人用は物足りなく思いがち、なんて書いておきつつ、まあまあの回数遊んでいるかとも思うのだけど、遊んだものをランキング形式にしてみたとしても、今回の二つが上位に来るのは間違いないだろう。ほんとうに幸せな遊戯空間であった。一位二位を独占しそう、とすら思えた(まあ現状だと、いずれに対しても昂奮がおおきすぎて、順位を決めかねるが)。とはいえ、ここまで楽しかった雰囲気が出ているのは、対戦相手に恵まれただけ、なのかもしれないなー。と思うほどの好勝負もできた。
▼▼『ストイケイア』はインディーズゲームで、当初は買い逃してしまい売り切れで、おおきく後悔させられたので、再販が実施され、今回、買えて、そして遊べて、ほんとうによかった、と思っている。心底思っている。レビュー等が(世界の七不思議:デュエルと比べると)少ないのも勿体ないなあ。すごくよかった。
▼▼『クアルト・ミニ』『たぎる論理』でも遊んだの忘れていた。

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