世界は称賛に値する

日記を書きます

過去や幸福は画一的な味つけをしてしまいがち?

▼▼過去の話をしようと言葉にすると画一的、類型的になるところがあるかなあ、って少し思った。してしまっていることが多い気がした。振り返って「あの頃」ことを解釈して話そうとしている時、同じような言葉を使ってしまっていることが多い気がした。
▼▼「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」というトルストイの言葉も類似品として連想した。
▼▼異なる事象であっても抽象化すると同じ本質があったりする、なんてふうに言える時の構造についても同時に思う。


▼▼言葉にする時に、現在進行形の体験が持っていた瑞々しさや繊細さ、多様性などなどが、損失させられることがあって──削ってしまいがちな言葉の使いかたがあるように思えていて、過去も、幸福も、わりと、失わせやすい雰囲気を持っている、というような形状で理解が可能だったりするかな、と思った。まあ仮説である。
▼▼と同時に、あるいは、過去も、幸福も、抽象化したくなる雰囲気がある、という方向性でもあるのかも。


▼▼そもそも、言葉にすることによって、画一的になりがち──類型的になりがち──単純化させられがちだし陳腐化させられがち、と感じてしまっていることについても、どうなのか、なんだかな、とは思ったりした。
▼▼言葉によって豊潤化させられることと、言葉によって貧小化や矮小化させられることは、まあどちらだってありうることだろう、と思っているところはあって、つまり、活かしかた次第だろ、当たり外れがおおきいだけでは、って思えていたりはするわけで、だから要するに、言葉で語ろうとすることによりどちらになるということではないじゃん、と思えているわけだけど、そのあたりのことと、語ろうとする対象が、少し水で洗っただけで栄養が流れてしまう食材みたいに欠損させられやすいものである、とか、色合い的になんとなく一回水で洗いたくなるよね、この種類の食材っておおむね醤油と味醂が合うため同じような味つけにしてしまいがちだ、とか、そのあたりのことを、どう噛み合わせたらいいんだろうか、って、考えてしまうところはあるのだった。

クー(拡張)、フォルム・ロマヌム、マンモス、スモールワールド、ワンナイト人狼、アブルクセン、似顔絵探偵で遊んだ(薄墨色ボードゲーム会)

薄墨色ボードゲーム会

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▼▼常態化しつつあるボードゲーム会ではあるけれど、比較的珍しいようなあんまり珍しくないような顔触れが集まった。忙しさのせいで遊べない人が最近は目立ってきている雰囲気があるかなあ。残念だともしょうがないなとも思う。残念さとしょうがなさを並立させるのはおかしくないかなとも思った。しょうがないかあ、という呟きによって残念さを堰き止められるというか打ち消せるところはある、と思ったけれど、堰き止めたいのか打ち消したいのか、と問われると迷うところはある。まあでも、放置したいわけじゃないよな、とも思った。軽んじられる文脈を構築できるなら、確かに気は楽だ。っていうふうに思うくらいには、遊べにくくなっていることが、最近はいくらか哀しく、同時に、遊べることが極めて嬉しかったりしている。ので、楽しく遊んだ。

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クー(拡張)

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▼▼政治的な影響力となる協力者のカードが、二枚、伏せた状態で配られ、じぶんだけがカードに書かれた特殊能力を確認することができる。ゲームは「ではぼくはこのカードを持ってるので使いまーす」と、真実と嘘を織り交ぜながら、ほかのプレイヤーらを脱落させていくことになる。戦略性と嘘を手軽さの絶妙のブレンド具合をいつも感じつつ遊んでいる。拡張を入れると陣営が出来て、考えどころが増えるので、好きだ。






フォルム・ロマヌム

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▼▼初プレイ。1988年に出た名作のようだ。数年前にリメイクされた。7×7で描かれたボード上にコマを置いていき、縦、横、斜め、および、エリア、が埋まった瞬間に、得点計算がなされる、というだけのシンプルなゲームなのだけど、得点計算方法が秀逸で、非常に、迷わされる。最多数者が複数いる場合は決算が起こらず、最小数者が複数いるとマイナスは発生するが被害は若干少なめ、単独最下位だと被害最大、という調整が凄い。






マンモス

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▼▼初プレイ。同じ数字なら複数枚出せるダウトだ。一手番で四枚まで出せる。ダウトされた時に「一枚だけめくってみせる」というところが最大の特徴だと思う。四枚出していても、めくられた一枚だけが「真実」であれば「通せる」のだ。というわけで、ゲーム内に四枚しかないカードが五枚六枚と積み重なっていったりする。大変笑った。特殊効果のある恐竜カードが意外と大切(勝つためにうまく活かせる)、というところもよかった。





スモールワールド(拡張)

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▼▼遊んでいる回数が順調に積み重なっているゲームだ。エルフやらゴブリンやら異種族が領地を奪い合う。直接的な攻撃感が薄く、押し合い圧し合いする雰囲気なのが、素晴らしいなと毎回思う。特殊効果がランダムで組み合わされるところも素敵だ。今回はこれとこれの組み合わせかー、と頭を迷わせる。『女神たち』『呪い!』『物語と伝説』という拡張を混ぜて遊んだ。『物語と伝説』の影響がおおきすぎて笑ったけど、ボロ負けた。






ワンナイト人狼

http://werewolf.mogmet.com/

▼▼スマホアプリで遊べるので隙間時間で遊んだ。通帳の人狼ゲームは、ゲーム内で数日かけて戦う(毎日一人ずつ脱落させていくし、その脱落がヒントになっていく)わけだけど、ワンナイト人狼は一日で終わる。脱落の流れがヒントになる、という要素が人狼の好きなところではあるので、物足りなさもありつつ、人狼的嘘のつきかた、というところでは遊べるので、時々遊ぶ。スマホアプリ(公式)は大変便利だった。





アブルクセン

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▼▼初プレイ。前から遊んでみたかった。なかなか説明しづらいカードゲーム、という感覚だ。誰かの手札がぜんぶなくなった瞬間が終了条件になり、場に出していたカードの枚数が得点に、手札に残っていた枚数がマイナス点になる。手番で「同じ数字であれば同時出しできる」形でカードを出していき、同じ枚数のセットを最後に出していた人がいれば、その人に攻撃が発生し、カードセットを奪える。という流れのバランスが凄かった。






似顔絵探偵

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▼▼遊ぶのは二回目。一人が探偵役になり、まわりが目撃者役となり、目撃者役の面々が、容疑者のイラストを五秒だけ眺める。どのパーツの情報を探偵に伝えるか、ということが最後にランダムに決まって、一人ずつ目撃情報を伝えていく。でもって、探偵役は、モンタージュとして絵を描いていく。記憶とイラストのパーティゲーム。たいてい「どっちかだよな……」ってなってくれるイラストの描き分けがほんとうに素敵だ。

タイムラインに不満なし

▼▼じぶんでフォローすると決めて構築しているタイムラインなのだからタイムラインに対して文句を言うのはオカシイ、というような言説が時折あるけれど──、まあ、あるけれども、って思った。▼▼まあ「文句言うことは「オカシイ」ぞ」とは思わないけれど、言わないほうがよい、言わなくてよい、という方向に判断を向けていく感覚は、判る。


▼▼見ると決めたのはじぶんであり、じぶんで選んだ環境なんだから選んだ責任というものがあるわけで、文句言うのはオカシクナイ?(じぶんで選んだ環境に文句言うな派) っていう志向と、相手を好きにフォローして読む権利が貰えるだけと言えるツールであり人には人の自由があるのだから人様の行動にまで文句言うのはオカシクナイ?(人の行動を強制する権利はないだろ派) っていう志向と、文句言ってる暇があるならフォロー解除すればいいだけの話であってそれは順番がオカシクナイ?(やれることがあるなら文句言う前にやればよいじゃん派) っていう志向と、あと、向こうは別に嫌がらせのためにやってるわけでもないのに嫌なことをされたみたいな言いかたすんのオカシクナイ?(加害被害の構図を勝手に捏造すんな派) っていう志向、普段から不満を溜めてるわけでもないのに、難点が目に付いたからって、急に、そればっかりだよ、みたいな派手なことを言うのはオカシクナイ?(難点の割合を都合よく誇張とか捏造とかすんな派)などを思いついて、いろいろ混ざってるからなあ、というのも思った。

靴が落ちてるリアリティ

▼▼経験則的な認識と言ってよいのか判らないけれど、誰かが攫われたりした時に、現場に「靴が落ちてる」という光景に対しては、あんまりリアリティ感じてない気がする(靴が脱げてしまった……!という感覚経験が少なめで想像力が働かない気がするかな)(テレビアニメやテレビドラマで見たことがいっぱいあるのでリアリティ気分を生成できるよ、というやつは、別枠でよいのだろうか)。

ごきぶりポーカー、レジスタンス・アヴァロン、スコットランドヤード東京、似顔絵探偵、テレストレーション、ロイヤルターフで遊んだ(白色ボードゲーム会)

白色ボードゲーム会

▼▼勝手に命名しているところの白色ボードゲーム会であった。白色会の開催はなかなかひさしぶりだった。飲酒しつつボードゲームで遊んだ。まあまあ沢山遊んだと思う。ゴールデンウィーク前という時節であるがゆえに遊べた雰囲気はあった。次回も開催希望ではあるのだけど、うまく事が運ぶかなあ。事を運べるとよいな。まあまあ初心者向けを意識して遊ぶ流れになった。騙し合い好き嫌いの線引きを少し気にした。
▼▼今回はじぶん含めて六名が集まった。遊んだ順番は『ごきぶりポーカー』→『レジスタンス・アヴァロン』『スコットランドヤード東京』→『似顔絵探偵』→『テレストレーション』→『ロイヤルターフ』であった。途中で休憩を挟みつつ遊んだ。
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ごきぶりポーカー

Drei Magier ごきぶりポーカー

Drei Magier ごきぶりポーカー

▼▼誰かに差し出して言う「これはゴキブリです」に、嘘か本当かを判定する。ボードゲーム初心者に「嘘をつく」という非日常性を味わわせるのに適切、という評判は聞く。実際、最初に遊んだ時に、こんな気持ちよさがあるのか! と驚いた記憶がある。手軽でよいのだけど、妙に長引くこともあって、そのへんの調整は意識している。






レジスタンス・アヴァロン

レジスタンス:アヴァロン日本語版

レジスタンス:アヴァロン日本語版

▼▼脱落者の出ない人狼と呼ばれがち。人狼基準で薦めるのがあんまり好みじゃなくなる程度には、沢山遊んで沢山楽しんで、好きになってきている。参加者のうち数名が選ばれて「クエスト」に挑戦し、誰か裏切り者が混じっていれば、失敗カードを出される可能性が出てくる。といった駆け引きと、気持ち悪さ(からの気持ちよさ)。






スコットランドヤード東京

ラベンスバーガー スコットランドヤード東京 266357

ラベンスバーガー スコットランドヤード東京 266357

▼▼出番多すぎ、という気分はあるけど、犯人役が違うとやっぱり違う楽しさになるところはあるのだよな。けっこうがちがちに推理してしまうので、犯人役に冷や汗をかかせているところはありそう。人によっては気をつけねば、とは思った。東京を舞台にしたボード上で姿の見えない犯人役を、ほかプレイヤーが追跡する。






似顔絵探偵

似顔絵探偵ガール

似顔絵探偵ガール

▼▼一人が探偵役になって目を瞑る。ほかのプレイヤーが犯人の顔を5秒だけ見て、そのあとに配られた特徴カードの場所だけを、探偵役に説明する。目の担当なら「線で書かれた吊り目で、眉毛は太かった」というような形だ。鼻ばかり回ってきて、なんか鼻ってあんまり見てないんだな……、と反省した。それでもけっこう当たって、盛り上がった。






テレストレーション

テレストレーション日本語版

テレストレーション日本語版

▼▼イラスト系が盛り上がったので移行。絵と言葉による連想ゲーム。各自スケッチブックを隣に回しつつ、絵を描くのと、絵から読み取った文字を書くパートを、交互に行なう。最後までちゃんと伝わったらその絵は勝ち(あんまり勝ち負け気にしない感じにはなるけど)。基本的に爆笑できるのは素敵だけど、お絵かき苦手な方もいるからなあ。






ロイヤルターフ

ロイヤルターフ

ロイヤルターフ

▼▼最近買ったのもあり、誰でもできそうながら、戦略性もわりとあるので(どの馬に賭けるかとどの馬を動かすかの戦いかたの二重性も楽しくて)、持ち出してしまった。疲れや酔いもあって適度な面白さだった気もするけど、面白かった。ほんとうにレース感が出る(馬を応援してしまう)ところが素敵だ。今後も使い出ありそう。